【簿記の知識】必要なものだけでいいのではないでしょうか?
2022/04/242022/05/10
前回の簿記の資格についての続きです。
目次
必要なものだけで。
知識を広めるのもいいですが。
簿記の3級や2級の知識はあった方がいいですが、ご自分や御社の事業に簿記の知識が必要でしょうか?経理担当を雇うのであれば有資格者の方がいいと思いますがお仕事の合間に帳簿を付けるのであれば必要最低限の知識で構わないと思っています。業種によって必要な知識は様々ですが、最終的に適正な帳簿により確定申告や財務諸表の作成が行われることが目的ですから。
このように理想を書きましたが、現実は領収証・請求書・通帳の写し等書を準備して税理士に任せることもありだと思います。初めての方、子育てでいまだけ手が足りない方等々、初回面談相談無料ですのでこの機会にお問い合わせください。
参考までに具体的な事例をご紹介いたします。
建設業をしている方(売上について)
請求書を発行、振込により代金を回収するというパターン
原則では、受注した建物が完成し、引渡しをした時に「完成工事未収入金」「完成工事高」という科目により売上収益を計上します。工事完成基準と言います。請求後に、入金があれば「完成工事未収入金」が減少し、「普通預金」の残高が増える・・・・という感じに建設業の方の場合は、この科目の繰り返しになりますので、この知識だけ1年間記帳可能です。その他、年に数回工事以外の入金(預金利息とか)があると思いますが、その時に対応すればいいと思います。
従業員に給料手当を支払うとき
毎月の給料日の記帳です。
給料手当を支払う時は、基本給等から源泉所得税や住民税及び健康保険料等を差引いた分を現金もしくは預金から、支払いをします。科目としては、「給料手当」「現金預金」「預り金」です。基本は、この科目を使って1年間記帳可能です。
簿記を勉強するということは・・・・
ご自分の事業に関係ないことも学びます。
このブログでお伝えしたいことは、簿記の知識はある方がいいのですが、ご自分の事業でいつ関わるのかわからない知識を覚えるより、実際のお取引に必要な事柄を覚えていただく、慣れていただく方がいいと思います。当事務所では、事業の内容をヒアリングし、最小限覚えていただきたいことをピックアップし、イレギュラーな事項に関しては、その都度、ご連絡いただければご対応し、お力になりたいと思っております。簿記をマスターして事業を始る方よりも、事業を開始し、不明点があれば本やネットや税理士等に相談して問題をクリアすることがほとんどだと思います。当事務所はその相談の窓口としてお力になりたいということです。